保育所等訪問支援とは
保育所等訪問支援とは、児童福祉法に定められた制度で、多様な発達スタイルの子どもたちが、保育所や学校のなかで、心地よく生活することや自分の力を発揮し自分の願いや想いを実現できるように、 個々の子どもの特性や発達段階、学校・保育園の状況に応じて、適切かつ効果的な支援を行うものです。
この支援の中心は、「集団生活への適応」です。この適応とは、子どもを集団生活に合わせるという意味ではなく、子どもの特性に集団生活の環境や活動の手順等を合わせていく社会モデルを重視し行われます。
プレイジムでは、この支援を通して、保育所や学校において個々の子どもの特性が共有され、多様性を受け入れることができる環境が整えられ、それを土台として、個別最適の遊びや学び・生活が実現し、同じ場で共に生活し学ぶことのみならず、充実感・達成感を持ちながら、充実した時間を過ごすことができるインクルーシブな保育・教育の実現に尽力します。
■保育所等訪問支援で、共にできること(協働支援・後方支援の立場から)
① 現場で生じる疑問や困りごとについて、それぞれの専門職の立場から一緒に考え、解決の糸口を見つけていきます。子どもたちの行動は、定型発達の視点だけでは理解しづらいこともあります。そのため、多様な発達特性に詳しい訪問支援員と連携しながら、子どもが本当に困っていることを探り、現場の担当者のニーズを考慮しつつ、子ども中心の支援方法を共に考えていきます。
②子どもの発達状態(生活・健康、感覚・運動、認知・行動、言語・コミュニケーション、対人関係・社会性など)を丁寧にアセスメントし、保育や教育の場で必要な発達課題を育む方法を一緒に考えていきます。


子どもの特性に応じた発達的支援の提案
・子どもの発達段階に合わせた運動課題や制作課題、学習内容を考え、発達を促す機会を提供する。
・自分の思いをしっかりと伝えられるようにするための工夫や意思表明の力を高めるサポートを行う。
・子どもが自分の力を発揮しやすいよう、集団活動の進め方や環境を工夫する。
「自分にとって意味のある活動」を通じて、自分のパワーを感じる「自己効力感」を育む
子どもの特性に配慮した環境を整えるための提案
・子どもが「何をするのか」を理解しやすいように、物の配置やスケジュールの示し方を工夫する(視覚的構造化)。
・感覚過敏のある子どもが安心して過ごせる環境を整え、支援グッズの活用を提案する。
・コミュニケーションや読み書きが苦手な子どもを支えるために、ICT機器や代償ツール(絵カードなど)を紹介し、活用方法を考える。
・子どものユニークな嗜好性や価値観に寄り添い、楽しめる遊びや活動を提供する。
・子どもの特性や多様性を周囲が自然に受け止められるような、温かい雰囲気のクラスづくりを進める。
「同じことを求めない」姿勢で、ありのままの自分でいる安心感「自己肯定感」を育む
ご利用方法
ご利用にあたっては、保護者とプレイジムとの間で契約を結ぶ必要があります。また、この制度を利用するためには、自治体が発行する受給者証が必要となります。利用料は、保護者に負担して頂くことになり、施設側(保育所・学校等)の負担はありません。
※保護者の負担額は、1回あたり2000円程度となりますが、保護者の所得状況や利用児の年齢などによって無料となる場合があります。
ご利用までの流れ
①利用を検討される場合、まずは契約されている相談支援事業所とご相談ください。まだ受給者証をお持ちでない方は、プレイジムへご連絡ください。
②相談支援事業所、訪問先施設(保育所・学校等)、保護者、訪問支援事業所(プレイジム)が連絡を取り合い、支援の必要性について検討します。
③相談支援事業所による利用計画作成もしくはセルフプランによる申請
④受給者証取得
⑤サービス担当者会議
⑥プレイジムとの契約
⑦利用開始
プレイジムは、児童福祉法に基づく保育所等訪問支援事業の指定を受けています